2007年04月12日

ブラジル音楽新世代

現在進行形のブラジル音楽が好きですが、そういうジャンルのアーティスト、その中でも、新世代の音楽のジャンルのアーティストについてです。(と言っても、ブラジルのアーティストについて、深く詳しいわけではないのですが・・・)

音楽シーンには、マニアックな音楽性のミュージシャンも、沢山いるみたいですが、最近は、メジャーのレーベルから、実験的な音楽のミュージシャンがCDを出すことは、大変難しいようです。この辺りは、最近のブラジル音楽界の問題点だと、いえます。海賊盤の影響も、大きいようです。

という訳で、実験的な音楽性のミュージシャンは、最近は、独立系のレーベルからのリリースが多い様子。


そんな中でも、メジャーレーベルに所属し、人気も大変高い、HIP HOP系のアーティスト、マルセロD2は、新世代の音楽シーンを引っ張っていく影響力をもっている、トップアーティスト。音楽性も実験的な志も高く、彼の動向が大変気になる、そういう存在のアーティストです。彼のアルバムにゲスト参加したことのある、ジョアン・ドナートは、マルセロD2のことを、とっても好きだと、言っていました。HIP HOPの中に、ブラジル性を持ち込み、新しい音楽を作り出そうと、挑戦続けているのが、本当に格好いいですね。HIP HOPとサンバの融合が、新しい音楽を生み出した、MTV AO VIVOが、めっちゃ格好いい!。彼がいた、Planet Hempというバンドは、OTTOのプロデュースで注目を集めたアポロ9や、B Negao、Black Alienら、新世代の才能あるミュージシャンを、輩出しています。



マルセロD2のMy Space
http://www.myspace.com/marcelod2

最近、ジギリブーンからの3枚目のアルバムを出した、世界的に人気の高い、ベベウ・ジルベルトも、最近は、特に斬新な動きはありませんが、このジギリブーンからの一枚目、「Tanto Tempo」が出た時、大変話題になりましたね。ブラジル音楽と、エレクトリックなアレンジが、絶妙にブレンドされた、名盤で、私も好きです。彼女のぬくもりのある歌声も、大変素敵です。こういう新しさを持ちつつ、従来のブラジル音楽の特徴を大事にした音楽は、ほんと、格好いい~!。ジギリブーンは、ブラジル系の面白いアルバムを沢山だしていて、好きです。

ベベウ・ジルベルトのMy Space
http://www.myspace.com/marcelod2

ブラジルの女性ヴォーカルでは、トップクラスの地位にある、マリーザ・モンチも、彼の曲を歌っているのが、1stソロアルバムが、日本でも話題になった、ルカス・サンタナです。この1stアルバムは、ピーター・ガブリエルのリアルワールドスタジオで、ミックスされた、名盤。ロックとダブ、とバイーア、FUNKetcがごちゃ混ぜになった、面白い音です。ブラジルの新世代の面白い所は、先進性と伝統性をうまくミックスしてて、ブラジル音楽の伝統が、音楽性の中にきちんと残っているところだと思います。ハミロ・ムソットのブラジル系エレトロ二カの名アルバム「SUDAKA AO VIVO」でも、ヴォーカルとギターで参加しています。いつのまにか、3枚目が出てたみたい。

ルカス・サンタナのMy Space
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=94739990

やはり、HIP HOP系アーティストのRapping’Hoodも、面白いミクスチャーのセンスを持ったアーティスト。このページで聴ける、レシ・ブラダンと共演のサンバ&ラップの「Sou Negrao」、すごく好きです。格好いい!。
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=64041603

クラブ系で、エレクトリック&クロスオーヴァー系のミュージシャン、パトリシア・マルクスも、ほんと格好いい!。日本盤も出てます。アルバムには、4Heroのメンバーも参加。パトリシアの旦那さんのブルーノ・Eも、大変お洒落で格好いいー。
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最後は、ロック的バンドのLos Hermanos。ロックなんですが、メロディアスで、もっとハイブリットで、トロピカリズモを感じさせたり、MPBに近いような方向性も、その音楽から伝わってきます。音楽性は全く違うけど、ミナス出身の女性ヴォーカルバンド、Pato Fuも、POPでキュートでストレンジで、いいですね~。
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=129676958

と言う感じで。あまりひねったアーティストがなくて、ごめんなさい。何か、オススメの新世代のアーティストがいたら、ぜひ教えてくださいね。  

Posted by FP at 23:53Comments(0)TrackBack(0)その他

2007年03月31日

ブラジル音楽新世代とシコ・サイエンス10周忌



個人的には、ブラジル音楽の中でも、古~いサンバか、新しめの音楽が好きで、よく聞いています。サンバは、世界で一番好きな音楽なので、思い入れも深いのですが、新しい音も大好きなので、ブラジル音楽の中でも、最近は、エレクトリック系の音楽や、HIP HOPなどに、関心があります(ブラジルファンクやソウルも、もちろん何より大好き!)。

ブラジル音楽を好きな人は、色んな音楽ジャンルに詳しくて、幅広い音楽を聞いている人が多いようですね。また、ブラジル音楽の中でも、MPB系、ボサノヴァなどが、日本のブラジル音楽ファンには、一般的にポピュラーなブラジル音楽ジャンルかな?。MPB等は、外国人に一番親しみやすいブラジル色かも。一方、ブラジルのロック、チャート系の音楽などは、MPBと比較すると、ブラジル色が薄い音楽が多いように思われているので(実際は、一言にそうとも限らないのですが)、ブラジルらしい音を聞きたいMPBファンなどは、最初、ちょっと距離を感じるジャンルのようです。

そういったブラジルらしいMPB等とは、別な意味で、ブラジル音楽ファンに根強い人気を持つジャンルが、ブラジル音楽新世代(一時流行った言葉なので、ちょっと古い表現な気もするけど)です。オルナタティブ系のブラジル音楽というのかな?。または、先端音楽系、革新音楽系のブラジル音楽というか・・・。ま、実際には、MPBファンとブラジル音楽新世代のファンは、だいたい重なっていますが。

ブラジル音楽新世代、と、くくってしまったけれど、ずっと前の世代のカエターノやジル、ミルトンなどのMPBが、保守的なものだったか、と言うとそうではなくて、彼らの音楽は、当時のブラジル音楽シーンの中で、「ブラジル音楽新世代」だったのだし、現在でも、「新世代」的新しさに満ちた音楽、今でも最先端で革新的な音で、ありつづける、音楽です。

ブラジル音楽は、各時代に、先端的な音楽を産み出し続けていて、そのブラジル音楽の革新性や、雑食性、新しい音楽を生み出す生命力などが、ブラジル音楽ファンにとって、何よりも、大きな魅力であることは、間違いありません。MPB、サンバ、ボサノヴァ等とともに、ブラジル音楽ファンの心の支え(?)になっているのは、こういった、ブラジル音楽の中でも、オルタナティブなジャンルの音楽だと言える気もします。MPB、サンバ、ボサノヴァなども、その時代における革新的な音楽でもあったし。ブラジル音楽を聞いてる人は、音楽マニアな人が多いので、マニアックな音楽嗜好だったりするので、革新的な音楽好きだったりも、しますしね^^。


さて、日記のタイトルにある、「シコ・サイエンス10周忌」。ペルナンブーコ州のレシフェから、マンギ・ビートを世界へ向けて発信した、シコ・サイエンス&ナサォン・ズンビのシコ・サイエンスが亡くなって、今年の2月2日で、10年になったそう(ラティーナBlogの記事より)。

今のブラジル音楽シーンをかえりみるときに、「もし、シコ・サイエンスが生きていたら・・・」と、考えてしまうことが、よくあります。もし、あれほどの才能を持ったシコが、97年に交通事故で亡くならずに、今も生きていたとしたら、ブラジル音楽新世代は、ワールドワイドに、もっと大きな影響力を持ったムーブメントになっていたのでは・・・?。ブラジル音楽が、世界の音楽の中で、もっと存在感を増していたのでは・・・?、等という夢想(マンギビートは、もちろん、十分、ムーブメントとして、世界を揺るがせ、影響力を持ち、話題になったムーブメントですが)。

ブラジル音楽新世代のミュージシャンだけでなく、様々なジャンルの、本当に沢山のブラジル音楽のミュージシャンが、自分のアルバムで、シコ・サイエンスに献辞を、捧げ続けてきました。今、ブラジルで人気のある、ロック系のミュージシャンが、シコ・サイエンスの写真がプリントされた、ロックTシャツを着ているのも、よく目にするので、改めて、その人気と、彼の影響力の強さ、そして、現在のブラジル音楽シーンの中の彼の不在の悲しさを感じます。その後、マルセロD2など、カリスマ性を持った、新たなトップ・ミュージシャンも出てきましたが、これからのブラジル音楽シーンは、一体どうなっていくのでしょうね。

そうそう、一方、アシェー音楽が(オロドゥンから、バイーア・パゴージ系まで、硬軟、色々ありますが・・・)、ブラジルで、80年代になって、あのように人気を博さなかったら、多分、マンギ・ビートやシコ・サイエンス&ナサォン・ズンビらも出てこなかったかもしれない?、なんても、よく思います^^。アシェー音楽も大変、偉大な音楽&ムーブメントなのです^^。

ラティーナblogによる、「シコ10周忌」記事
http://latina.blog78.fc2.com/blog-date-20070202.html

サンバタウンのゼジさんによるナサォン・ズンビ賛美記事
http://blog.goo.ne.jp/zezi/e/9fea3d511b8e47343d1bf66f63dae1cf

ナサォン・ズンビのMy Space
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendID=73940055

Mundo Livre S/AのMy Space
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendID=107640446

今のレシーフェシーンのバンド、MonbojoのMy Space。
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=89073886

IistituitoのMy Space。サンパウロのHIP HOP系のグループで、ノルデスチ色が強い訳ではないけど、マンギ・ビートの精神を受け継いでいる気が。マンギビート系のバンドとも、親交があるみたい。
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=37392590

フランスの「ル・モンド・ディプロマティーク」誌による、「ブラジル新世代音楽」記(日本語)。いかにもインテリの視点。
http://www.diplo.jp/articles03/0312-6.html  

Posted by FP at 15:18Comments(2)TrackBack(1)その他

2007年03月18日

映画「フランシスコと二人の息子」



先日、ボサノヴァ奉行さんの取り計らいで、ブラジル映画「フランシスコと二人の息子」の映画の試写を、見ることができました。

映画の大まかなストーリーは、現在、ブラジルでトップクラスの人気のゼゼ・ジ・カマルゴ&ルチアーノという、セルタネージャのアーティストがいるのですが、彼らの少年時代などを映画にしたものです。

少年時代の彼らが歌う様子が、あまりの健気さに、涙ものです・・・。子供たちが、可愛いのなんの・・・。田舎の自然の中の農園の風景のバックに、2ヴォーカルに、アコースティックギターのセルタネージョ等が流れると、何とも、そののんびりした風景と、マッチしてて、実は今まで、セルタネージョという音楽の良さがよく分からなかったのですが、そういう自然に囲まれた中で、セルタネージャを聞いたら、はまるのかも、と気づきました。

貧しい中で、フランシスコの息子達は、父らの愛をうけながら、育っていきます。本当に貧しい暮らしを抜け出すには、音楽という何か手段を身に付けなければという考えをもとに、父のフランシスコは、子供たちを特訓していきます。

貧しい暮らしの中では、音楽は、どういう存在であるのかが、映画を見ていると、伝わってきます。ブラジル人にとって、音楽とは、どういうものであるのかも、描かれているので、ブラジル音楽ファンは、必見の映画でしょう。

個人的に、印象に残ったエピソードは、デュオとして、ラジオ局に出ることになった二人の息子が、ラジオ局で、ディレクターを前に、軽く歌ってみせると、当時の軍事政権の弾圧(映画の中で、ニュースとして、学生たちのデモ運動のことが流れます)のことを、「圧政」と正直に歌ってしまったので、こんな歌詞は軍事政権下のラジオでは流せないよ、と言われたシーンが印象に残りました。ブラジルの軍事政権が終わったのは、ようやく84年になってからです。それから、ブラジルらしい自然の風景や、オープンエアな空間も、とても印象に残りました。

音楽監督は、カエターノ・ベローゾ。マリア・ベターニアや、カエターノの曲も、映画で流れます。ぼく達は、お母さんの元を離れていかねばいけないんだよ、という風に歌う歌詞やメロディに、彼らの軌跡が重なっていて、泣けてしまいます。

そうそう、ゼゼ・ジ・カマルゴの娘さんは、ワネッサ・カマルゴという今のブラジルで、人気のあるポップ歌手で、とってもキュートで、Simpaticoな雰囲気で、私も、好きです♪。ダンサブルな歌も歌ってて、格好いい。オフィシャルHPのDiscografiaの中で、彼女の曲が聴けます。「W」の中のレゲトン風の「Amor Amor」や、2ndのダンスチューン、Eu Quero Ser o seu Amor等が好きです。

Wanessa Camargo Official HP
http://www2.uol.com.br/wanessacamargo/site.htm

「フランシスコと二人の息子」の福岡での上映は、4月7日から、KBCシネマにて、です。現在、前売り券発売中。劇場での前売り券限定50枚に、特製コインケースがついてきます。

http://www.h6.dion.ne.jp/~kbccine/



4月19日のBOSSA MODERNAでは、「フランシスコと二人の息子」の資料映像を流せる予定なので、どうぞお楽しみに!。  

Posted by FP at 13:39Comments(4)TrackBack(0)その他