2007年03月31日

ブラジル音楽新世代とシコ・サイエンス10周忌



個人的には、ブラジル音楽の中でも、古~いサンバか、新しめの音楽が好きで、よく聞いています。サンバは、世界で一番好きな音楽なので、思い入れも深いのですが、新しい音も大好きなので、ブラジル音楽の中でも、最近は、エレクトリック系の音楽や、HIP HOPなどに、関心があります(ブラジルファンクやソウルも、もちろん何より大好き!)。

ブラジル音楽を好きな人は、色んな音楽ジャンルに詳しくて、幅広い音楽を聞いている人が多いようですね。また、ブラジル音楽の中でも、MPB系、ボサノヴァなどが、日本のブラジル音楽ファンには、一般的にポピュラーなブラジル音楽ジャンルかな?。MPB等は、外国人に一番親しみやすいブラジル色かも。一方、ブラジルのロック、チャート系の音楽などは、MPBと比較すると、ブラジル色が薄い音楽が多いように思われているので(実際は、一言にそうとも限らないのですが)、ブラジルらしい音を聞きたいMPBファンなどは、最初、ちょっと距離を感じるジャンルのようです。

そういったブラジルらしいMPB等とは、別な意味で、ブラジル音楽ファンに根強い人気を持つジャンルが、ブラジル音楽新世代(一時流行った言葉なので、ちょっと古い表現な気もするけど)です。オルナタティブ系のブラジル音楽というのかな?。または、先端音楽系、革新音楽系のブラジル音楽というか・・・。ま、実際には、MPBファンとブラジル音楽新世代のファンは、だいたい重なっていますが。

ブラジル音楽新世代、と、くくってしまったけれど、ずっと前の世代のカエターノやジル、ミルトンなどのMPBが、保守的なものだったか、と言うとそうではなくて、彼らの音楽は、当時のブラジル音楽シーンの中で、「ブラジル音楽新世代」だったのだし、現在でも、「新世代」的新しさに満ちた音楽、今でも最先端で革新的な音で、ありつづける、音楽です。

ブラジル音楽は、各時代に、先端的な音楽を産み出し続けていて、そのブラジル音楽の革新性や、雑食性、新しい音楽を生み出す生命力などが、ブラジル音楽ファンにとって、何よりも、大きな魅力であることは、間違いありません。MPB、サンバ、ボサノヴァ等とともに、ブラジル音楽ファンの心の支え(?)になっているのは、こういった、ブラジル音楽の中でも、オルタナティブなジャンルの音楽だと言える気もします。MPB、サンバ、ボサノヴァなども、その時代における革新的な音楽でもあったし。ブラジル音楽を聞いてる人は、音楽マニアな人が多いので、マニアックな音楽嗜好だったりするので、革新的な音楽好きだったりも、しますしね^^。


さて、日記のタイトルにある、「シコ・サイエンス10周忌」。ペルナンブーコ州のレシフェから、マンギ・ビートを世界へ向けて発信した、シコ・サイエンス&ナサォン・ズンビのシコ・サイエンスが亡くなって、今年の2月2日で、10年になったそう(ラティーナBlogの記事より)。

今のブラジル音楽シーンをかえりみるときに、「もし、シコ・サイエンスが生きていたら・・・」と、考えてしまうことが、よくあります。もし、あれほどの才能を持ったシコが、97年に交通事故で亡くならずに、今も生きていたとしたら、ブラジル音楽新世代は、ワールドワイドに、もっと大きな影響力を持ったムーブメントになっていたのでは・・・?。ブラジル音楽が、世界の音楽の中で、もっと存在感を増していたのでは・・・?、等という夢想(マンギビートは、もちろん、十分、ムーブメントとして、世界を揺るがせ、影響力を持ち、話題になったムーブメントですが)。

ブラジル音楽新世代のミュージシャンだけでなく、様々なジャンルの、本当に沢山のブラジル音楽のミュージシャンが、自分のアルバムで、シコ・サイエンスに献辞を、捧げ続けてきました。今、ブラジルで人気のある、ロック系のミュージシャンが、シコ・サイエンスの写真がプリントされた、ロックTシャツを着ているのも、よく目にするので、改めて、その人気と、彼の影響力の強さ、そして、現在のブラジル音楽シーンの中の彼の不在の悲しさを感じます。その後、マルセロD2など、カリスマ性を持った、新たなトップ・ミュージシャンも出てきましたが、これからのブラジル音楽シーンは、一体どうなっていくのでしょうね。

そうそう、一方、アシェー音楽が(オロドゥンから、バイーア・パゴージ系まで、硬軟、色々ありますが・・・)、ブラジルで、80年代になって、あのように人気を博さなかったら、多分、マンギ・ビートやシコ・サイエンス&ナサォン・ズンビらも出てこなかったかもしれない?、なんても、よく思います^^。アシェー音楽も大変、偉大な音楽&ムーブメントなのです^^。

ラティーナblogによる、「シコ10周忌」記事
http://latina.blog78.fc2.com/blog-date-20070202.html

サンバタウンのゼジさんによるナサォン・ズンビ賛美記事
http://blog.goo.ne.jp/zezi/e/9fea3d511b8e47343d1bf66f63dae1cf

ナサォン・ズンビのMy Space
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendID=73940055

Mundo Livre S/AのMy Space
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendID=107640446

今のレシーフェシーンのバンド、MonbojoのMy Space。
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=89073886

IistituitoのMy Space。サンパウロのHIP HOP系のグループで、ノルデスチ色が強い訳ではないけど、マンギ・ビートの精神を受け継いでいる気が。マンギビート系のバンドとも、親交があるみたい。
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=37392590

フランスの「ル・モンド・ディプロマティーク」誌による、「ブラジル新世代音楽」記(日本語)。いかにもインテリの視点。
http://www.diplo.jp/articles03/0312-6.html  

Posted by FP at 15:18Comments(2)TrackBack(1)その他

2007年03月18日

映画「フランシスコと二人の息子」



先日、ボサノヴァ奉行さんの取り計らいで、ブラジル映画「フランシスコと二人の息子」の映画の試写を、見ることができました。

映画の大まかなストーリーは、現在、ブラジルでトップクラスの人気のゼゼ・ジ・カマルゴ&ルチアーノという、セルタネージャのアーティストがいるのですが、彼らの少年時代などを映画にしたものです。

少年時代の彼らが歌う様子が、あまりの健気さに、涙ものです・・・。子供たちが、可愛いのなんの・・・。田舎の自然の中の農園の風景のバックに、2ヴォーカルに、アコースティックギターのセルタネージョ等が流れると、何とも、そののんびりした風景と、マッチしてて、実は今まで、セルタネージョという音楽の良さがよく分からなかったのですが、そういう自然に囲まれた中で、セルタネージャを聞いたら、はまるのかも、と気づきました。

貧しい中で、フランシスコの息子達は、父らの愛をうけながら、育っていきます。本当に貧しい暮らしを抜け出すには、音楽という何か手段を身に付けなければという考えをもとに、父のフランシスコは、子供たちを特訓していきます。

貧しい暮らしの中では、音楽は、どういう存在であるのかが、映画を見ていると、伝わってきます。ブラジル人にとって、音楽とは、どういうものであるのかも、描かれているので、ブラジル音楽ファンは、必見の映画でしょう。

個人的に、印象に残ったエピソードは、デュオとして、ラジオ局に出ることになった二人の息子が、ラジオ局で、ディレクターを前に、軽く歌ってみせると、当時の軍事政権の弾圧(映画の中で、ニュースとして、学生たちのデモ運動のことが流れます)のことを、「圧政」と正直に歌ってしまったので、こんな歌詞は軍事政権下のラジオでは流せないよ、と言われたシーンが印象に残りました。ブラジルの軍事政権が終わったのは、ようやく84年になってからです。それから、ブラジルらしい自然の風景や、オープンエアな空間も、とても印象に残りました。

音楽監督は、カエターノ・ベローゾ。マリア・ベターニアや、カエターノの曲も、映画で流れます。ぼく達は、お母さんの元を離れていかねばいけないんだよ、という風に歌う歌詞やメロディに、彼らの軌跡が重なっていて、泣けてしまいます。

そうそう、ゼゼ・ジ・カマルゴの娘さんは、ワネッサ・カマルゴという今のブラジルで、人気のあるポップ歌手で、とってもキュートで、Simpaticoな雰囲気で、私も、好きです♪。ダンサブルな歌も歌ってて、格好いい。オフィシャルHPのDiscografiaの中で、彼女の曲が聴けます。「W」の中のレゲトン風の「Amor Amor」や、2ndのダンスチューン、Eu Quero Ser o seu Amor等が好きです。

Wanessa Camargo Official HP
http://www2.uol.com.br/wanessacamargo/site.htm

「フランシスコと二人の息子」の福岡での上映は、4月7日から、KBCシネマにて、です。現在、前売り券発売中。劇場での前売り券限定50枚に、特製コインケースがついてきます。

http://www.h6.dion.ne.jp/~kbccine/



4月19日のBOSSA MODERNAでは、「フランシスコと二人の息子」の資料映像を流せる予定なので、どうぞお楽しみに!。  

Posted by FP at 13:39Comments(4)TrackBack(0)その他

2007年03月12日

Lincoln Olivettiのファンク!!!!!

全然、更新できなかったのに、何故か、いきなり連続記事アップでございます。

通販で購入した、Tramaから再発された、Robson Jorge&Lincoln Olivettiのアルバムが、今日、家に届き、さっき聞きました。う~ん!。Lincoln Olivettiの名前を聞くと、妙に胸が高まる、という方、いますかしらん??。私は、まさにそう!。とは言え、Lincoln Olivettiに関しては、殆ど知らないんですよね。でも、色んなグルービーなブラジルファンクやソウルのアルバムで、あ、ここにも!、って感じに名前を見かけます。けれど、彼の名義のアルバムを聞くのは初めて。ちょっと前に、Mr Bongoからリリースされた、素敵なブラジリアン・レアソウル・コンピに、このアルバムの「アレルヤ」という曲が入ってました。これが、別にブラジルっぽい訳ではないのだけど、Funk好きには、たまらない、格好良さ!。クール&ザ・ギャングの「セレブレーション」みたいなポップなファンクが大好きな人は、心をわしづかみされる、メロディアス&グルービー・ファンクの名曲です。



ブラジル・ファンクは、世界一!!!、と信じて疑わない私は、この曲を聴いて、ブラジルファンク熱が、久々に、メラメラと燃えてしまいました・・・!。ブラジル最高のFunk Groupと言えば、Banda Black Rio!!(他にも、格好ええファンクバンドありますけど)。彼らの現在の所の最新作のアルバムを聞いたときに、このアルバムみたいな音楽で踊りたい!、と思ったのが、BOSSA MODERNAみたいなブラジル音楽のイベントを開催したいと思った、きっかけの1つでもあります。

彼らのMy Spaceで、代表曲を聞けます。ほんと、ブラジルのファンクバンドは、世界一!!!!!。

Banda Black RioのMy Space
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=110944267

というところで、上記から、クール&ザ・ギャングの「セレブレーション」のプロデューサーである、Eumir DeodatoのMy Spaceを覗いてみたら、Deodatoが、オンライン中なのを、発見!。Deodatoへの、メールを送りたさに、思わず、My Spaceに登録してしまいました・・・。ははは。ミーハーです・・・。Deodatoは、3月14日、ベルリンのCafe Mosowという所で、なんとJazzanovaと同じイベントに出演するそうです。ついでに、私の大好きな、Dudu Maroteのページも見つけてしまいました。

Eumir Deodato
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=83078264

Dudu MaroteのPrtrz
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=18496932  

Posted by FP at 23:11Comments(0)TrackBack(0)FUNK

2007年03月12日

4月のBOSSA MODERNA



さて、次回のBOSSA MODERNA、第9回目は、4月19日(木)開催です。
ブラジル音楽で世界旅行~♪、と称して、世界のブラジル音楽を各DJが選曲する予定です。
また、ブラジル映画「フランシスコと二人の息子」上映を記念して、
この映画の主人公たちが歌っているブラジルの音楽、セルタネージャのミニ特集も予定しています。

ブラジル音楽が好きな方、ブラジルが何となく気になるという方、
何か新しい音楽を聞いてみたい方・・・、
入場無料なので、気軽に、参加してくださいね!。どうぞお楽しみに♪。

==============

[ BOSSA MODERNA VOL.9 ]

場所 JUKE JOINT 
住所 福岡市中央区舞鶴1-9-23 エステートモア舞鶴2F  
Tel 092-762-5596

http://www.juke-records.com/jukejoint/index.cgi

日程 4月19日(木)
時間 20:00~25:00
入場無料(要ドリンク・オーダー) 


MPB、Samba、Funk Brasileiro、Pop Brasileiro、
Bossa Nova、Axe、Pagode、Forro、 Rock Brasileiro、
Hip Hop Brasileiro、Club Music Brasileoro等

DJ(予定)
Kinky Koh(JUKE RECORD)  Wilson Taira(Love FM AJ)
BOSSANOVA BUGYO BEJIROU  NATA  JAY 
KUROKI  FP  

Posted by FP at 21:39Comments(0)TrackBack(0)Evento

2007年03月12日

「フランシスコと二人の息子」@福岡での上映

このブログを開設して、あれこれ、アップしたい記事はあったのですが、なかなか時間がありません。Que pena!! E Desclupe!!!。

さて、今、このブログのアクセスログを見ていたら、「フランシスコと二人の息子」で検索して、このブログに来られた方が、結構ありました。映画の詳しい情報が無くてすみません^^;。映画を見たら、感想をアップするかもしれませんので、その時はお楽しみに!。

と、ネットの記事を見てたら、福岡での「フランシスコと二人の息子」の上映開始日が決まったようです。KBCシネマで、4月7日からです。楽しみですね!。前売り券を買うと、コインケースのおまけがついてくるそうですよ。上映期間は、いつまでか、まだ未定だそうなので、皆さん、どしどし見に参りましょう♪。

KBCシネマの「フランシスコと二人の息子」の紹介記事
http://www.h6.dion.ne.jp/~kbccine/  

Posted by FP at 19:17Comments(0)TrackBack(0)

2007年03月05日

ブログの始まり

どうも!。福岡のJUKE JOINTという音楽バーで、ブラジル音楽好きが集まって、BOSSA MODERNAというイベントを開催しています。

というわけで、思いつきで、ブログを開いてみることにしました。ブラジルブログに登録すれば、私以外の人の投稿もできるようなので(方法は、研究中)、私以外のBOSSA MODRNA関係者の投稿、お待ちしております♪。

音楽のことなど、色々書けたら良いけど、最近忙しいので、どのくらい更新できるかは、分かりません・・・。ブラジル音楽の情報など、気軽に交換できたら良いですね。どうぞよろしくお願いします。

さて、福岡では、ブラジル映画「フランシスコと二人の息子」が4月位に(←未定)、kBCシネマにて、公開が予定されています。とても素晴らしい映画だそうなので、見るのが今から、とても楽しみ♪。ブラジル音楽好きの皆さん、この映画は必見らしいです。

フランシスコと二人の息子の公式HP
http://2sons.gyao.jp/

ブラジル映画、あまりチェックしてないのですが、良い映画、沢山ありますよね。
セントラル・ステーション、クアトロ・ジアスetc。私は、Warter Salles監督が、とても好きです。

昔の映画ですが、「バイバイ・ブラジル」という映画を見たのが、多分、初めて見たブラジル映画でした。アコーディオン弾きのバカテクアコーディオンに仰天したのを覚えています(映画の内容はあまり覚えていません~)。もう一度、この「バイバイ・ブラジル」を、見てみたいなぁ。

4月のBOSSA MODERNAでも、「フランシスコと二人の息子」公開記念!!と称して、勝手に協賛イベントする予定なので(と勝手に、告知。べじろうさん、よろしくです~)、皆さん、九州ではなかなか聞くことのできない、セルタネージョ関係音源のDJをお楽しみに。という訳で、福岡および、近郊のブラジル音楽好きな方、ご参加をお待ちしております♪。  

Posted by FP at 23:17Comments(4)TrackBack(0)